新年1回目の図書館へ。
張り切って陶芸関係の本が多いのはともかく(笑)、
表題の本がとても面白かった。
豊富な語彙と、的確な理論で言いたいことが分かりやすいし、
文章が固いわけでもなく、時に面白おかしい話で楽しい。
アウトドア雑誌「ビーパル」の連載をまとめたものなので、
1つのテーマについての文も、5ページ程度と読みやすい。
角幡さんは早稲田大学探検部OBで、自他共に認める「冒険家」。
北極地を何度も探検する様なガチな方なのだが、一方で娘さんが生まれると、
「親バカではなく、私の娘は親でなく赤の他人が見ても純粋にかわいい」
と言ってしまう親バカぶり(笑)。
最近では娘さんとの本まで出してしまったみたいだ。
しかし私が本作で面白かったのは、
登山はスポーツでなく本質は旅だと考えている、、、
いい登山の核となるのは、自分が自然の中でくだした適切な判断となるだろう、、、
GPSは便利であるが、自然の中での自己存在確認ができなくなる、、、
日本人に単独行が多いのは、達成や到達よりも質や深度を求めている、、、
等々、すごく共感できる文章があちこちに出てくること。
なにより「エベレストには登らない」という書名が良いではないですか。
私は冒険家でも著述家でもなく、ただのツーリングライダーですが、
うつなつ
自分はその土地と深く関わりたいためにナビを使ってないのか!
と腑に落ちた感じでした。
スマホナビの導く通りに走ったりとか、したいと思ったことも全くありません。
計画は立てるけれども、楽しそうなルートを多少遠回りでも自分で決めて、
それでも実際は気分で変更したり迷ったりして、また地図を広げて悩む。
うつなつ
そんな瞬間、自分は確かに楽しんでいると自信を持って言えます
「国道を使わずに行ってみよう」とか、たぶん誰もやらないと思う。
現地に行ってみないと、道のつながりやバイクで通れるかどうか分からなくて、
この時だけはスマホの細かいマップを開いてあーだこーだと悩む。
それが上手く繋がった瞬間はとても楽しかった記憶があります。
うつなつ
還暦過ぎて想像力が衰えてきたけど、楽しくて変な旅をまた考えます
おまけ
コーヒーの友に買っていたソルトクラッカーが最近どのスーパーでも見当たらず悩むこの頃。
(Amazonにも出ていない)
どのクラッカーを買ってもイマイチ香ばしさが足りない気がするので、
昨日久しぶりに「カンパン」を買ってみた。
うつなつ
意外にイケるかも
メーカー名が「サンリツ」!?
学生時代によく買ってた「サンリツパン」のメーカーではないですか!
もう「サンリツパン」は無いけど、その流れを組む「かにぱん」というのを製造してるみたいです。
うつなつ
今度見たら買ってみよう!