ギャグ漫画で始まり、大河ドラマで終わる「自虐の詩」(業田良家:竹書房文庫)全2巻

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独断的オススメ度は、⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 8

本も漫画も映画も、レビューするなら知ってる作品も再見してからにしたいと思ってます。

このブログに引っ越して、「ルックバック」を買った勢いで漫画の初レビューにしました。

「さて次は、、、」と考え、

私の永遠のベスト「ポーの一族」か、

ここ10年ぐらいで最も衝撃だった「夕凪の街・桜の国」か、

学園もので一番好きな「とめはねっ!」か、(どれもいつか紹介したいと思います)

と悩みながら本棚を見てたら、「自虐の詩」があるではないですか!

感想(ネタバレあり)

ギャグ漫画で始まり、大河ドラマで終わったと言われるこの4コマ漫画、

うつなつ

うつなつ

クズやヒモや寄生虫の男は出てきますが(笑)、悪人はいません

前半は主人公幸江の亭主、イサオが星一徹ばりにちゃぶ台返しを繰り返します。

それでも健気に耐える(というか気にしてない)幸江。

ギャグ漫画としてもかなり面白いんだけど、中盤からまわりの人物たちのエピソードが多くなり、

幸江の過去のエピソードにフラッシュバックしながら、怒涛のラストに突入します。

歳のせいか、かなり涙腺がユルくなった私はいつも泣いてしまいます。

今日は父と朝から釣りに行って、

宿毛新港

戻ってきた眠い頭で読んだんで、「今日は大丈夫かな?」と思ったけど、やっぱラストでジワッときました。

となりのおばちゃんも、

あさひ屋のマスターも、

クズな幸江のお父ちゃんも、

借金取りのおじさんも、

それぞれが良いけど、

うつなつ

うつなつ

やっぱ同級生の熊本さんですね!

幸江の人生のキーパーソン。

幸江に近い境遇だったとはいえ、これだけ心が通じた友人を持てるのは幸せなことですよ。

ラストでも、いかにも熊本さんらしい大人になっていて、普通の旦那と子供なんだけど、

幸せそうだし、仕事もできそうな女性になってます。

上下巻とも中古で買って、上巻をかなり後で買ったので装丁がちがいます。

上巻に挟まってたしおり。

中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、、、

そういえば実写映画化されてるんでした、、、TUTAYAにあったら観てみます。

大人の熊本さんは、アジャコングさんらしいで!

ジロさん

ジロさん

セリフにあるように、幸や不幸には等しく価値があり、

本人次第でその量は多くも少なくもなるんだろうと思いました。

不謹慎な例かもしれませんが、大金持ちが失墜してまだ多くの資産があるのに悲観にくれてたり、

人気絶頂のはずのアイドルが自殺したりするのを見ると、そうなのかもと思います。

Amazonで商品検索してみたらこれも深そうなんで、疑いを持ちつつも買ってみます(笑)

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